彼女の恋~小指の赤い糸~





「寄っていきませんか?」


まさか中島から誘ってくるとは思わなかった。


「そこらへんに適当に座ってて下さいね」


「何か飲みますよね。ちょっと待ってて下さい」


「中島」


「はい?」


ギュウッと抱きしめた。


「いいんだよな?」

頷く彼女の首筋に唇を落とした。



「中島は俺だけを見てればいい」



他のヤツなんか見なくていいから俺だけを見てて。




携帯の着信音?



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