彼女の恋~小指の赤い糸~
主任!!
玄関から入って来たのは課長じゃなかった。
「不用心だな。
鍵ぐらい掛けとけば」
そう言いながら勝手に入って来た。
「ちょっと入っていいなんて言ってませんよ」
「機嫌悪いね。
邪魔したから欲求不満?」
なにそれ……。
変な電話して来て課長を追い出して勝手に入って来て、おかしいんじゃないの!
本当にどういうつもりなの。
もう我慢の限界だった。
「いいかげんにしてよっ!!
勝手なことばっかりして……。
早く出てって下さい!!」
ガタンッ!
主任に怒鳴った直後床に仰向けに倒れた。
えっ?
何……?