彼女の恋~小指の赤い糸~
結婚式


千夏が経理課の女の子達と主任に結婚式の招待状を渡してるのを見た。


この時は私にまで持って来るとは思ってなくて。


いろいろと、やらかした私に東條君が会いたいと思うはずはない、だから披露宴には呼ばれないと思っていたのに。



「私は行けないよ。出席なんてできない」


「どうしてですか?」



「どうしてって……あんな事しちゃったし。
東條君とは顔合わせずらいの分かってるでしょ?披露宴に行くなんて無理っ……。

あっ誤解しないで東條君の事がまだ好きって言うんじゃないからね!

千夏には幸せになってほしいって思ってるから……」


「でも東條さんは、あの事はもう何とも思ってないって言ってたし……」


そんな事はないでしょ。
きっと千夏に対する優しさから出た言葉だよ。
それに私はまだ……。



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