彼女の恋~小指の赤い糸~



身体にのし掛かる重みで主任に押し倒されたんだって分かった。



「ちょっ……何するんですか……」


「何で分からないんだよ」


「いやっ……ふぅん……はぁ、んん……」



迫ってきた主任の唇から逃れようと頭をふる。
そんな私の顔を両手に挟んで強引に口づけして来た。



どうやっても主任の押さえる力が強すぎて逃げられない。



これは罰……。
課長が怒っても正直に話して主任に脅されているって話せば良かったの?



家からだって嘘をついて課長に黙っていたからバチがあたったんだ。



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