彼女の恋~小指の赤い糸~
携帯に掛かって来た課長からの電話。
何だか課長の様子がいつもと違うような気がした。
《やっぱりそっちに行ってもいい?顔を見て話したい》
《駄目か?》
《分かりました》
課長を中に入れても大丈夫なように片付けた。
「何かありましたか?」
「あぁ……しばらくニューヨークに研修に行く事になった」
「えっ?
ニューヨーク……ですか?」
「そうニューヨーク半年間は会えなくなる」
突然の話しでなんて言えばいいのかわからない。