彼女の恋~小指の赤い糸~


全て終わって課長がアパートから出て行った後も暫く動けなかった。



「シャワー浴びよう……」



浴室に入ってシャワーを浴びた。




浴室から出て部屋に戻るとカップが目に入った。


課長にいれたコーヒー。
中味が冷めて冷たくなってしまったカップを片付けた。




『おまえとは絶対別れない』
課長はそう言って出て行った。


気持ちのない行為、課長の怒りしか感じなかった。


私が悪い。
課長に嫌な思いをさせた。



こんな時なのに主任が恋しい。


「しゅ……にん……」



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