彼女の恋~小指の赤い糸~


課長がニューヨークに行く前日。


課長はいつものように来て私を抱いて、さっき出て行った。


今日で暫く課長とは顔を会わせずに済む。


ほっと息をついた。課長の手の痕を消したくて直ぐに浴室に向かった。



身体中に付いた無数の痕。
出来ればこれも全部無くしてしまいたかった。


ボディーソープを泡立てて強く擦った。

こんな事で痕が消えるわけではないけど、そうしないではいられなかった。



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