彼女の恋~小指の赤い糸~




言った途端に後悔したが遅かった。


諸田の名前を持ち出した瞬間、中島の顔に動揺が見えた。
アイツの事でこんな顔をするなんて……。


更に聞こえて来た彼女の言葉で抑えが効かなくなった。


「かちょ……、ごめんなさい。
私と別れて下さい」


嫉妬と怒りで抑えが効かなくなって中島を乱暴に抱いた。



途中まで抵抗していたけど、叶わないと分かったのか抵抗を止めた彼女の身体から力が抜けた。



抱いた後もまだ怒りが収まる事はなかった。



< 146 / 235 >

この作品をシェア

pagetop