彼女の恋~小指の赤い糸~
言った途端に後悔したが遅かった。
諸田の名前を持ち出した瞬間、中島の顔に動揺が見えた。
アイツの事でこんな顔をするなんて……。
更に聞こえて来た彼女の言葉で抑えが効かなくなった。
「かちょ……、ごめんなさい。
私と別れて下さい」
嫉妬と怒りで抑えが効かなくなって中島を乱暴に抱いた。
途中まで抵抗していたけど、叶わないと分かったのか抵抗を止めた彼女の身体から力が抜けた。
抱いた後もまだ怒りが収まる事はなかった。