彼女の恋~小指の赤い糸~
「どうしてですか?」
「恋愛映画が見たいのかなと思ってたから」
「恋愛映画も好きですけど」
「じゃあ次に行く時は恋愛映画にしようか?」
「えっ?」
「いや……また誘ったら来てくれるって勝手に期待してるだけ。
だから気にしないでいい」
また一緒に行けたらいいのに……。
期待しているのは私の方。
数時間後。
「やっぱり話題になるだけあるよな」
「ハラハラ、ドキドキして凄かったですね。
最後は意外な結末でしたね。
見に来て良かったです」
見た映画はサスペンス風で恋愛とアクションもあって最後までドキドキしながら見た。
「まだ時間があるな。
このまま帰るのはもったいないし喫茶店に行こうか」
主任は車を直ぐに動かしてあっという間に喫茶店に着いてしまった。
本当にあっという間で頭の中で言われた事を反芻している内に着いた。