彼女の恋~小指の赤い糸~
翌朝、早めに会社に来いと課長から電話が来て通常より早く会社に向かった。
まだ経理課には誰も出社してなくて課長と俺の二人っきりだ。
課長が屋上に行くと言い後を付いて行く。
俺達は屋上に出た。
「諸田、最後に中島ときちんと別れる為に話しをさせてくれないか?
もうやり直すなんて未練がましい事は言わない。
もちろん手を出すつもりもない。
いいか?」
「話しだけって約束出来ますか?」
「あぁ、約束する」
「分かりました」
課長を信じても大丈夫だと判断して了承した。
「話しはもう終わりですか?」
「お前を殴らせろ」
「………」