彼女の恋~小指の赤い糸~


主任の事も誤解していたんだ。
さっき主任に監視とかいろいろと言っちゃって、何か恥ずかしい。


でも……それじゃあ何でいつも絡んでくるんだろう?


凄く疑問に思ったけどキャンドルサービスで二人がテーブルに回って来て考える事を一旦止めた。



千夏はピンクのフワッとしたドレスを着ていて彼女の優しい雰囲気に似合っていた。


あのドレスは私には似合わないだろうなぁ……。


千夏がうちの課に入ってきてから、ずっと思ってた。


本人は自覚していないけど近くにいるといつの間にか癒されてて……。


そんな優しい雰囲気の千夏が羨ましいって思ってた。


私も千夏みたいだったら東條君に意識して貰えたかな。


もう駄目じゃない。こんな事考えるのは、やめないと。


今までの私はここで終わりにして。
もう東條君への想いは消そう。
直ぐには無理でも……。



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