彼女の恋～小指の赤い糸～
中島さんを好きになるなんてありえない、そう思っていた。
最初、彼女は仕事が出来るけど気が強くて可愛げのない女としか見てなかった。
安西さんと東條を引き離したいから協力しろと言ってきたときも、そういう目で見ていた。
だけど、中島さんにも弱い部分があることに気付いたんだ。
本当は辛い時に寄りかかりたい筈なのに無理して強がる。
本当の彼女が見えた時から気になりだして。
辛い時に支えになれればそう思うようになった。
やっぱり、中島さんをこのまま諦めるなんて出来ない。
後から来た課長に中島さんを取られたままにしておくほど甘い俺じゃない。
