彼女の恋~小指の赤い糸~


「主任、ちょっといいですか?」


昼休みが始まって直ぐに安西さんに呼ばれた。


「どうした?」


「紗季さんと何かあったんですか?
二人ともなんか変ですよ」


安西さんは東條と結婚してからは俺の事をお兄さんみたいだって慕ってくれるようになった。


中島さんにした事を知ったら軽蔑するかな。


あの日お酒がはいっていたせいか自分を抑えられなかった。


「中島さんを怒らせた。
謝りたいんだけど、ずっと無視されたままなんだ」


「主任は悪いと思っているんですよね?
二人ともこんな状態だと落ち着かないです。
私、協力します。
何でも言って下さいね」


「ありがとう」


やっぱり安西さんはいい娘だな。



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