【短】涙色...*゚
あれ?
ビンタが来ない。痛くない。
恐る恐る目を開けると.....
「拓海?!」
「え?拓海くん?!違うのこれは!」
ボスの顔はみるみる青ざめていく。
「今度俺の彼女に手出したら許さないから。」
拓海がいつもより低い声で言ったから
3人組は走って逃げて行った。
「唯香、大丈夫か?」
「うん!全然平気!」
「そっか。ごめんな、俺のせいで。俺が付き合おうなんて言ったから、こんな嫌がらせされて.....」
「違うよ?私、拓海に感謝してるよ。」
「え?」
「私、恋をして苦しい時に拓海がいてくれた。ありがとね。」
「唯香.....。」
「でもなんでここにいるって分かったの?」
「テレパシーかな。」
「なんじゃそりゃ。」
「って言うのは嘘で唯香の友達が教えてくれた。」
優美.....。
ほんといい友達だよ。
「そっか!来てくれてありがとね。」
それから教室に戻った。