小さな恋のうた~short story~
「その子、嫌がってるよ?」

後ろの方から声が聞こえた。
ただ助けてほしいと後ろを向くと男の人が一人たっていた。パーカーをかぶっていて顔は見えない。でも、声からして若いのだろう。

「なんだ、てめぇ!!」

その男の人は少し考える素振りをした。そして、口を開く。

「俺はね~“竜桜―ryuro―“かなぁ」

“竜桜“って………

「なっ…マジかよっ……!!」

「やべぇぞ……証がちゃんとあるっ!!」

竜桜である証である、首元に輝いてある緑色の何かがついてあるネックレス。
男達は真っ青になっていた。

「ねえ……君達、聞いてる?」

「しっ……失礼しました!!」

竜桜の質問に答えず、男達は逃げていった。………情けない人達……どうしてあんなに怖がったんだろ……
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