かさ【短編】

そこは、活気に溢れた街でした。
夜だというのに、大人も子供もお祭り騒ぎです。



ただ…一歩でも裏道に入ってしまうと、表とはうってかわって真っ暗な、荒れた場所です。


荒れているのは、道だけではありません。人の心も荒れていました。


かさはケンカの道具としてしか使われず、そこら中にかさが捨てられています。
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