かさ【短編】


雨が降ってきました。

捨てられた"もの"達が泣いているようでした。


『ぼく、いつも思うんだ。ぼくは何の為に作られたんだろうって…人の役にもたてないのに、存在する意味あるのかな。いつか、ぼくを必要としてくれる人がいるのかな…』


『そんなの、決まってるじゃない。あなたは必要とされて作られたの。いつか、絶対にあなたをまた必要としてくれる人が現れるから…それに、私もあなたを必要としているのだから!!』

かさは心がほんわりと温かくなるのを感じました。
『ありがとう…』


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