桜庭家の姉達
「ふぁ〜おはよー」
あくびをしながらリビングに行くと、父さんは朝食作ってて、琴子姉ちゃんはテレビ見てて、琴里ちゃんはお弁当をバッグにつめてた。
琴羽姉ちゃんはたぶんまだ寝てる時間だろう。
「あれ?琴音姉ちゃんは?」
「琴音姉帰ってきてないみたいだよ」
「あの、琴音姉ちゃんが?」
「明美さんのとこにでも泊まったんじゃないのー」
琴音姉ちゃんが連絡なしに泊まるとか珍しい。
というか、琴音姉ちゃんが外泊するのがもっと珍しい。
「ごはんできたよー」
父さんにいわれ、テーブルの席に座る。
「四人でご飯とか久しぶりだな」
「いつも琴音姉いるしね」
その時、二階に入るための扉が開いた。