どういう関係⁉︎
駅前に新しく出来たカフェの店内は、北欧系で統一されてる。そのせいか、どうかはわからないけど、若い女性のお客さんが多い気がする。

定員さんにオススメだと言われた、フォンダンショコラと紅茶のセットを私達は注文した。

『きがあるね。』


『えっ?木?そうだね。木があると落ち着いた雰囲気になりそうだよね。』

店内に、いくつらか置いてある植木鉢を見ながらそう言った。

『ちっがぁぁぁうっ‼︎転校生は、とーこに気があるって、はなし。』

都はずいっと顔を前に出してきた。その迫力に負けて、私は少し後ろに下がった。

『ないよー。ないって、ありえない‼︎』

『だって、話かけて来たんでしょ?興味なかったら、しないでしょ?』

少し興奮気味の都に、水を飲んで落ち着く事をすすめた。

『みゃーこ。私は、好意を持ってもらえるような、顔ではないよ。』

都は、コップに入っていた水を一気に飲みほすと、そのコップを机の上におき、私を真っ直ぐ見た。

『確かに、55点くらいの顔だけど。人の好みは、それぞれでしょ。』

顔やスタイルに関して、彼女は誰よりも厳しい人だ。まぁ、都のお母さんがファッション関係の仕事をしているから仕方がないのかもしれない。
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