どういう関係⁉︎
あと、数メートルで家につく。隣の町田家には、人影がない。それを確認した瞬間、少し体が軽くなった気がした。鼻歌まじりでスキップをする。

『何かいいことあった?』

『うん‼︎すご・・・・・・⁉︎』

何よりも先に、声の方向に顔が向いた。にこやかに微笑みながら、門の横に立っていたのは、町田君だった。

『なっ、な・・・・・・。』

『何でって?それは、これを受け取るため。』

町田君の右手には、私が届くのを待っていた、例の漫画"雪よりも早く"を持っていた。

『平河さんの代わりに、受けとってあげたよ。以外と激しいんだね。』

優しい声色でそういい、顔は天使のような笑顔をしているが、今の私にとっては、私の人生をぶち壊しにする悪魔の微笑みにしか見えない。
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