どういう関係⁉︎
結局、あれから一睡もできなかった。おもい体をゆっくり動かしながら、靴を履いて、玄関の扉を開けた。

『おはよー。』

ヒラヒラと片手を振りながら、門の前に立っているのは、今1番会いたくない人。

『なんで?なに?』

『いや、一緒に行こうと思って。友達だから。』

照れくさそうに言う町田君を見ると、一緒に行きたくないとは、言えない。

『ありがとう。待ってくれて。』

私たちは、ゆっくりと歩き始めた。冬の朝だから、空気がすんでいる。横には爽やかな好青年。しかし、今の私は、どんよりとした空気しか感じない。

『あっ、俺ね、アダ名考えたんだ。』

『アダ名?』

『平河さんは、上二つでヒラ。』

ヒラ・・・・頭の中に、よれよれの背広をきた中年のサラリーマンが思い浮かんだ。

『どう?いい感じだと思わない?』

嫌だと言う気力すらない。

『俺は、下二つでチダ。』

キラキラとした目で、私を見つめてきた。私はにっこり笑って、頷いた。彼は、それを見て、無邪気に喜んだ。

私は近々、ストレスで爆発するかもしれない。

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