どういう関係⁉︎
『さっ、さむい。』

あれから、どれぐらい時間が過ぎたんだろう。倉庫の小さな小窓からは、薄いオレンジ色になった空が見える。

早く誰かが、見つけてくれないと、風邪をひきそうだ。

視界が涙でにじむ。

=ガタガタ=

扉が動く音がして、ゆっくりと開いていった。扉の向こうには、驚いた顔をしたチダと都が立っていた。

私は、よろっと立ち上がって、都に抱きついた。何にも考えず、ただただ泣き続けた。都は、黙って私の頭を撫でてくれた。
< 26 / 40 >

この作品をシェア

pagetop