どういう関係⁉︎
『何?』

『角先生から、ヒラ熱でてるってきいたから、看病しようと思って。』

そう言いながら、買い物袋を自分の顔の高さまであげる。

『学校は?』

『早退した。体調不良で。』

『そう。だったら、家でゆっくり寝た方がいいよ。じゃあ、また明日。』

ドアを閉めようとしたら、チダが隙間に足を入れてきた。そして、ドアをつかまれた。

『ちょっと‼︎』

閉めようとするけど、チダの方が力が強くて動かない。

このまま、これを続けたら、熱が上がりそうだ。何が何でも、看病する気だ。

『わかった。開けるから。』

チェーンを外し、ドアを大きく開く。

『お邪魔しまーす。って、1人?お昼食べた?薬飲んだ?』

次々に質問をしてくる。どっちにしろ、私の熱は上がる運命だったんだ。

『親は共働きで、昨日から出張。朝から何も食べてない。』

『そっか。じゃあ、俺お粥つくるよ。台所借りていい?』

『いいよ、好きに使って。でも、使った後は片付けてね。あと 、私は二階の自分の部屋で寝てるから。』

キッチンの場所と、簡単にキッチン用具の場所を説明してから、私は自分の布団に戻った。

チダは、鼻歌まじりでお粥をつくる準備をしだしていた。

たしか、料理が好きだとか、昨日言ってたっけ?まぁ、なんでもいいか。

重たくなってきた瞼をゆっくりとしめた。


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