どういう関係⁉︎
お粥が残り少なくなってきたところで、チダがキョロキョロと私の部屋を見ているのに気がついた。

『女子の部屋っぽくないでしょ。』

私の部屋には、勉強机とベットと小さなテーブルと、残りのスペースには、全て本棚が置かれている。部屋の半分を、本のために使っているようなものだ。

『いや、イメージしていたのと、違うなと思って。俺が考えてたのは、壁とかにポスターとかはってあって。抱き枕とか、縫いぐるみとか置いてあるんだろうなって。』

それは、典型的なそういう人の部屋じゃないか!チダの中での私のイメージって…。

『ない、ない、ない。私はただ読むのが好きなだけ。キャラクターの誰が好きとかないから。』

身を乗り出して、抗議すると、その様子が面白かったのか、チダはごめん、ごめんといいながら、クスクス笑っていた。

『まぁ、俺も読むの好きだよ。なんか借してよ。』

『いいけど。その青い本棚のは無理だから。』

勉強机の横にある、青い本棚には男の子同士の恋愛ものが入っている。間違えて持って帰られたら大変だ。
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