どういう関係⁉︎
チダは、青い本棚の本を手に取って、中をペラペラとめくっている。もう、ばれているから、何とも思わない。

『この本借りていい?』

チダが手にしているのは、彼と知り合うきっかけになった漫画だった。思わず口の中にあった、お粥を吹き出してしまった。

『正気?それ、あれだよ。そういう本だし。てか、言ったよね?そこは貸せないって。』

『この前読んだ時、面白かったから。初めの方の話が、読みたいんだ。』

チダの顔を見る限り、からかっているのではない事はわかる。でも、それとこれとは、別問題だ。

『無理、無理。無理、貸せない‼︎』

『じゃあ、読みにくるのは?』

『えっ?』

『読みにくるのは、いいんでしょ。じゃあ、読みに来ることにする。』

また、勝手に決められた。このまま、この話を続ける元気は、ない。わかったと私はうなずいた。

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