すきなひとみーつけた。
「ふーん?気になるんだ?」
グイッと相澤の顔が私の顔に近づいた。
近い近い近い!!
「ね、ねえ?近いよ?」
「そう?…顔、赤いけど。どしたの?」
顔が近いからに決まってるのに‼︎
相澤は理由を分かっていながらも、意地悪に聞いてきた。
妖しい笑顔を浮かべながら。
「彼女、いるのかな、って…ちょっと思っただけ…」
「そう。いないよ、彼女」
私の目をしっかり見つめながら相澤は言った。
相澤の瞳には、私が映ってる。
「そ、そうなんだ…」
ホッ
…ん?なんでホッとしてるの私!
「好きな人はいるよ」
「え?」
「お前。」
思考停止。