すきなひとみーつけた。




赤松花は、私と相澤と同じ中学で、一個下の学年。

なんで私が知っているかっていうと、

彼女を知らない人はいないのではないか!

というくらい赤松花が可愛いと有名だから。



そんなに可愛い赤松花と、平々凡々な相澤が…

「まさか。ふっ」

思わず鼻で笑ってしまった。

でも笑っちゃうよ。びっくりだもん。


あり得ないもん。



相澤は確かに優しいし顔も格好いい方だけど、

…なんか違う。



心の何処かで二人を認めたくないと思っている私がいた。
けど、気づかないふりをしてた。




まあとりあえず二件を確認しよう。

心を落ち着かせて、相澤からの二通目のメールを開いた。



『花との事、相談乗ってもらえると嬉しい。からヨロ〜(・Д・)ノ』


…絶対乗ってやんない。

こんな時だけ可愛い顔文字使ったって無意味なんだから!



『あっかんべー!』


とだけ打ち、送信ボタンを押した。


そしてスリープボタンを押して画面をロックし、充電器を差した。



返事きても知らないもんね。


そう思いながらベッドに入り、
私の忙しかった一日は終わった。







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