結局は君を、

彼氏できました、




テスト期間のため、部活も休止、学校が終わり早々と帰ろうとしたとき。


「あ、水口さん。」

ふいに岡本くんに声をかけられた。


「ん?」

「今日も勉強の息抜き、ということでメールしていい?」

なーんだ、そんなことか。

「全然いいよ!」

「さんきゅー。じゃーね。」



私は岡本くんに手を振り、廊下を駆けた。





家についてすぐ、約束通り岡本くんからメールが来ていた。

けど、眠気には勝てず携帯を握りしめたまま眠ってしまった。



「……っは!」


うつ伏せで寝てしまったから、息苦しくて起きた。……といっても気づけば20時。


いやいや、寝過ぎ。



頭上にある携帯へと手を伸ばし、画面を見ると受信BOXを開いた状態だった。

あちゃー、返信3時間も遅れちゃったよ。




メールの画面を開く。


『テストで俺の方が点数上だったら付き合ってくれん?』




……ん?……はっ?!?!




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