結局は君を、
……っと、とりあえずサッカー部の見学。
は、いいもののマネージャーの先輩は部員と話してるだけでこっちは放ったらかし。
「あー、ももなちゃん!」
グラウンドの奥から美香ちゃんが向かってくる。
「野球部の見学?」
「うん、そう。希望者半端ない!
あり得んとってー。アミダで決めるってなってさ、しかも当たりどこか丸わかりなん。
美香達着いたときもう埋まっとって、普通に外れたけんね。ばり悔しい。」
「えー、なんそれ。理不尽。」
ぶっすーとぶすくれる美香ちゃん。
「先輩、これどこに直したらいいっすか?」
マネージャーの先輩、美香ちゃんと同じ名前の美香先輩に部員さんが声をかける。
……イケメン!かっこ良すぎる!甘い!!甘いマスク!!
ん?先輩と声をかけるということは…?
「あ!今の1年生だよ!」
美香先輩が私の疑問を読み取ったかのように、こちらへ話しかけてきた。
ま、ま、まじか…!