結局は君を、
何日かして、サッカー部マネ希望者で話しあったりした後、1年生のマネージャーが私を含め3人決まった。
さゆみちゃんって子と、茶華道部に入ると意気込んだ岸ちゃんも何故か。
「とりあえず、仕事を覚えて、部員の名前も覚えなきゃね」
3年のマネージャー、直美先輩が優しく教えてくれた。
「1年生は仲良くなんないと!てことで、一人一人声かけてきなさい!」
美香先輩からの無茶ぶり。?
「えええ?!でもどれが1年で、って学年の区別つきませんよ!」
「あそこのミニコートみんな1年生だから」
ニコニコ、いや、ニヤニヤと先輩は言う。
た、た、た、楽しんでない?
「ほら、3人おれば大丈夫やろ!」
渋々3人でミニコートへと向かう。
「え、うち声掛けきらんよ。」
さゆみちゃんはボソッとつぶやく。
「うちも」
……岸ちゃんまで!!!
「てことで、後ろにはちゃんとついてますんで、もえちゃんよろしく。」
「……ま、じ、で?」
コクンと二人は頷く。
とりあえず近くにいた部員に声をかける。
「あ、あの。1年のマネージャーになったんですけど、その、名前を聞いてもいいっすか?」
…………語尾!っすか?ってなんだよ自分!
「あー、俺?山下。みんなの名前俺が教えよっか?」
神!
私はブンブンと激しく縦に首を振った。
「~~で、あの黄色のスパイクが高島ね。……これくらいかな?」
頭には全然入ってないけど、まあそのうち覚えるでしょう!
「ありがとう。まじ!」
「おう。」
チャラそうだけど、優しそうな人だな~るんるん
「覚えれた?」
わたしはさゆみちゃんと岸ちゃんに聞く
「とりあえず、かっこいい人だけ!山下くんでしょ?んで高島くん。笹木くん。永野くん。土屋くん。くらいかな?」
「やば、岸ちゃん。覚えはや!」
「イケメン限定ね!」