結局は君を、
『亮太です(^_^)v登録よろしくね。』
サッカー部員のメアド交換は亮太くんが一番だった。
その日は慣れないことだらけで、疲れたのかすぐ眠りについた。
それからは学校にも部活にも徐々に慣れていった。
「4組の5番くんかっこいいんでしょ?」
ある日の部活中、突然さゆみちゃんが真剣な面持ちで言う。
「「5番くん?」」
わたしと岸ちゃんは声がハモる。
「出席番号が5番だから5番くん。そのままね!」
「あー、まあ、かっこいいっちゃかっこいいかも?」
それは岡本幸人くんのことのようだ。
4組の男子は言っちゃ悪いが、フツメンばっかりでその中でも岡本くんはかっこいいって言うより、チャラそうな感じ。
サッカー部ぽい!って第一印象は感じたけど陸上部みたいだし、新入生テストは確か学年で2番。
見た目とは裏腹、真面目な彼。
「え!どんな感じか見てみたい!」
イケメン大好き岸ちゃんは目を輝かせている。
「隣のクラスじゃん。見に来なよ。」
岸ちゃんとさゆみちゃんは5組でお隣さん。
「明日の休み時間さっそく行きますわ!!」