結局は君を、
いつも通りの岸ちゃんとの帰り道、日課のようになっているグリーを開く。
「あ、友達申請きてる。」
「グリー?」
「そうそう。ゆっきーさんだって。女かな?」
わたしはメールに添付されているURLをカチッと開いた。
「あ!岡本くんじゃん。そっか、幸人か。」
『よろしく~』
そんな短文も添えられていた。
イケメンって言われてるし絡んでみようかな。
グリー内のメールを開く。
『申請ありがと~(^-^)/
4組かな?そしたら一緒だ!』
送信して5分も経たないうちに返信がきた。
『4組だよ!俺まだクラスメートあんまり覚えてないんだよね(-_-;)席どこらへん?』
『窓際の後ろから3番目!密編みしてるよ!』
『みつあみ?え!分かるよ!』
なんて会話から他愛のない話を夜中まで続けた。
「おっはよーゆり!あい!」
クラスでは、ゆりとあいと3人でいることが多くなった。所謂いつめん。
「今日もお前テンションたけーなー」
バスケ部で超サバサバ系のあいはアハハと笑う。
「それだけが取り柄なもんでね!!」
今日もいつもと変わらない1日が過ぎた
……けど、廊下側を見るたびに岡本くんと目が合ったような気もした。