結局は君を、




「まじでだるいわ!」


担任から数学の小テストが悪かったから課題を今日中にしろ、と命令が下された。


withあい、ゆり。笑えない!!





「ゆり、飲み物買いに行かん?」

「いーよん!」



財布をもって廊下に出ると、少し先に岡本くんが一人でいるのが見えた。

話しかけるチャンスかも……!







「岡本くん!わたしだよーわかる?」



岡本くんはびっくりしたように目を見開いてから、すぐに笑顔になった。


「分かるよ!」


「よかった!よろしくね~」

「うん、よろしくね~」


わたしが少しふざけた感じで言ったのを、真似するように言われて面白くなって笑いあった。



「じゃーね!」



わたしはゆりをほったらかしにしているのに、気付き岡本くんに別れを告げた。



「ゆりごめんー」

「いいけど、何々!どういう関係!」



わたしはその経緯をゆりに話した。



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