涙はやがて虹になる
空き教室だと思ってた教室は、
派手なカーテンやカーペット。
ソファーや、ベッド。
生活できるぐらいに、
改造されていた。
「座れ。」
本城に言われた通り、
大人しく座る。
「ねぇ、玲奈ちゃん。
単刀直入に聞くけど、アイ
イジメられてるよね?」
坂本が辛そうな顔で
私に聞く。
「気づいてんじゃん。
なら、助けてあげなよ。
彼氏なんでしょ?」
さっきより、辛そうな顔をする
坂本。
「そうしたい。
だけど、俺はできない。
わかるでしょ?」
グッとこらえてる坂本。
分かる。