涙はやがて虹になる
「私、トイレ行ってくる。」

こいつらの話聞いてても、
おもしろくないから 抜け出した。

「いってら~。」

なんて、陽気な声で送られた。

「はぁ...。」

ため息が漏れる。

教室から出て歩き出そうとしたとき、
誰かに腕をつかまれた。

顔を見ると...誰?
銀の髪にたくさんのピアス。
シルバーネックレスをつけた男。

この学校のヤンキーなんだろぅけど。

私立の校則の緩いうちの学校は
ヤンキーやギャルも多い。

だから、別に珍しくはないんだけど
銀髪は、なかなかいない。

「なぁ、お前なんであんな連中と
いんの?
お前、あいつらとつるむのやめろ。」

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