涙はやがて虹になる
だけど、考えるだけムダ。

それに、考えるのも面倒。

「あっ、そぅそぅ。
アイのことなんだけどね、
とりあえず 今日は無視ってことだから。」

ニコッと、笑いながら言うから
人間として 怖い。

「そっ。」

机にひじをたてて、顔をおきながら
窓の外を眺める。

そのときに、カナたちがどんな
顔をしてたかなんて 私にはわからない。
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