涙はやがて虹になる
アイが状況を把握してきたみたいで
どんどん顔が青ざめる。
「なんで...なんで私が?
ねぇ、どぅしてよ!?」
アイの悲鳴に近い声が教室に
響きわたる。
周りも、この状況がだんだん
読めてきたらしく ヒソヒソと
次のターゲットがアイだということを
話あってる。
ーガタンッ
机を蹴るような大きな音がして、
教室の空気が静まりかえる。
「どうしてかって?
アイ、アンタがむかつくからに
決まってんじゃん。」
カナが立ち上がり、さけぶ。