たかが恋。されど恋。
下駄箱前で、旬が右手を出してきた。
「手。」
「あ、うん///」
ギュッ
「よし。行くぞ‼︎」
あー。幸せ〜!
隣を、チラッと見ると
たまたま、旬もこっちを見ていて
ドキッ!
プイッ
「えっ?」
旬が、そっぽを向いてしまった。
「ねぇ、何でそっち向くの?」
「はぁ。本当、無自覚だなー。」
⁇⁇
あっ!
「照れてるんだ!照れてるんでしょ‼︎
ねぇーねぇ。」
からかったつもりだった。
「あぁー。そーだよ。好きなやつと近くにいて、手繋いで照れないやつがいるとおもう?//////」
ウソ。旬の顔が、ほんのり赤い。
「か、か、かわいい///」
「はぁ?お前、男にかわいいって
……いいこと思いついた。(ニヤッ)」