この愛に抱かれて
「いいかい、ここじゃ、お前さんは客じゃないんだ。ただで飯が食えると思ったら大間違いだよ。やることはキチンとやってもらうからね」



食事をしながら、道子はこの家で暮らすためのルールを 響子に聞かせた。


道子は非常に几帳面な性格であった。



部屋の中は常に整頓され、ゴミはおろか塵ひとつ落ちていなかった。



毎朝5時に起床し、必ず雑巾がけをする。


その後、近所を散歩し、朝食の支度をする。



朝食は道子が作った。



2人で後片付けをし、道子は会社へ、響子は学校へ行く。
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