この愛に抱かれて
店の寮で暮らすことになり、先輩ホステスの華恋(かれん)が響子の指導役になった。



「牧村響子です。よろしくお願いします」



「華恋です。
早速だけど、源氏名どうする?」



「何ですか、それ?」



「お店で使う名前のこと。好きな名前にしていいのよ」



「そしたら・・・ミナミでいいですか?」



「ミナミね。いいわ」
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