この愛に抱かれて
必ず響子を指名し、1時間ほど飲んでは帰った。



「ミナミさん、今晩どう?」



それは店外デートの誘いだった。


響子はまだ一度も店外デートをしたことはなかった。



他の客にも何度か誘われてはいたが みな断わっていた。




「いいですよ」



「ほんと? いや、嬉しいな」



富田は子供のように喜んだ。
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