この愛に抱かれて
公園のベンチに座り、あれこれと悩んだ。



短時間で金を作り、


後腐れのない方法




たった一つしかなかった。




売春



それしかなかった。



たとえどんなことがあっても、あの指輪だけは失いたくなかったのだ。



あの指輪は響子にとって心の支えであり、よりどころだった。



自分の身体を汚してでも、守りたいものだった。
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