この愛に抱かれて
10分もすると、男は響子のところに戻ってきた。



「お腹空いてない?」



「え?」



「俺、腹ペコなんだ」

男はビルを出ると、響子を食事に誘った。



「あ、あの?・・・セレモニーはいんですか?」


「ああ。大丈夫。顔だけ出せば それでいんだ」



駅の反対側まで歩くと、男は行きつけのレストランに入った。


奥の個室に案内された。
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