この愛に抱かれて
「ああ、お金!・・・すみません。まだ用意できないんです」


「いんだ。別に取り立てに来たわけじゃないから」


「本当に感謝しています」

響子は立ったまま深々とお辞儀をした。



「少しは役立ったみたいだね。・・・良かったよ」



「もう、私の恩人ですから」

響子は直樹の隣に座った。



「今日はサービスしますよ」
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