この愛に抱かれて
「いつまでこうして肩車をさせてもらえることやら」


「まだ暫くは大丈夫でしょ?」


「そうかい?」


恵美子はパンダに夢中になっていた響子の腕を握りながら、

「響子、響子はお父さんの肩車好きよね?」と聞いた。


すると響子は
「うん!大好き!」と屈託の無い笑顔で返事をした。


「大きくなっても、肩車してほしいよね?」


「うん!して欲しい!」


茂は恵美子の肩に右手をのせると力強く抱きよせた。
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