この愛に抱かれて
春川家は5人家族だった。
春川恵慈と妻の美子
娘の利恵と夫の竜彦
それに4歳になる孫、怜
怜と響子は、いとこ同士だ。
恵美子が亡くなった後、美子は利恵と2人、東京で響子の面倒を見ていた。
響子を迎え入れるために、美子は一足先に静岡へ戻っていた。
生前、牧村茂は毎年正月に恵美子の実家を訪れていた。
響子も一緒に来ていたが、余りに幼かったため、祖父母や利恵夫婦のことはほとんど覚えていなかった。
いまの響子にとっては、誰もが見知らぬ人だった。
春川恵慈と妻の美子
娘の利恵と夫の竜彦
それに4歳になる孫、怜
怜と響子は、いとこ同士だ。
恵美子が亡くなった後、美子は利恵と2人、東京で響子の面倒を見ていた。
響子を迎え入れるために、美子は一足先に静岡へ戻っていた。
生前、牧村茂は毎年正月に恵美子の実家を訪れていた。
響子も一緒に来ていたが、余りに幼かったため、祖父母や利恵夫婦のことはほとんど覚えていなかった。
いまの響子にとっては、誰もが見知らぬ人だった。