この愛に抱かれて
怜は買い物から戻った2人を見つけると、裸足のまま縁側から外に飛び出した。



そして母親のそばにいた響子を強く突き飛ばした。


「怜!何するの!」


砂利道にしりもちをついて倒れた響子を、利恵はすぐに抱きかかえた。


するとそれを見た怜が


「ダメ!」と叫んだ。



「ママ!ママ!
ママは怜のママ!」



怜は大声で泣いた。
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