この愛に抱かれて
その日の夕食、いつものように6人でテーブルを囲み、食事が始まる。



怜は、さっき泣いたことなどもう忘れたかのように、料理を口いっぱいほおばっていた。



利恵は、竜彦たちに夕方の一件のことを話していた。



「困った娘だなぁ」



竜彦が呆れ顔で言った。




「響子、気にするな。
お前はなんにも悪くないんだぞ」



恵慈が優しく響子を慰めた。
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