この愛に抱かれて
だが、響子は戸惑っていた。



目の前の料理を見つめながら、妙な違和感に襲われていた。



親が作った料理を子供が食べる


それは当たり前のことだ。



利恵が作った料理を、怜は誰に遠慮することなく口いっぱいほおばる。



それは怜が利恵の子供だから。
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