ストーカーから始まりました!
「ははっ、悪い・・・気を悪くさせたら謝るな。
ただ、今までに無い反応されたから面白くって・・・くくっ・・・・・・。」
話しながらも笑う慧君。
それを横目に見ていた翠君は再び呆れたように言った。
「君、本当に調査通りだね。」
「俺らは、鈴蘭のことを一週間前からずっと見てたぜ!」
親指を私の前に出して決めポーズをしている慧君を見て疑問が浮かんだ。
ずっと・・・見てた?
今、流行のストーカー?
「君、今・・・僕たちのことをストーカーとか思ってたでしょ。
違うから。」
また、呆れたような哀れなものを見るような目で私を見た。
翠君のその反応も傷つく。
「つーか・・・ストーカーは鈴蘭だろ?」
「何が?」
「隣のクラスの白崎刹那っていう男子生徒の後をつけてたでしょ。
それ、ストーカーだよ?」
まるで見透かしたように言ってくる翠君。
どうして、そのことを知っているの?
後をつけていたのは認めるけど・・・私はストーカーなんてしてないから!!